三人娘の性格が違えば
出産時の様子も違った。
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ー長女の場合ー
満月の夜中のしとしとの雨のなか、
その日は満ち潮に合わせて妊婦が産院内で大渋滞。
あっちでもこっちでも
「う~ん」「いたいー!」「ゔぁー!!!」と 野性味あふれる
叫び声がカーテンの向こう側から 右から 左から
聞こえてくる。
初産ということもあってお腹が目立ちにくかった私は
安定期5か月~8か月まで両親にも旦那にも隠して
短期アルバイトをしていた。
(途中で旦那にはばれたものの、バイト先には気づかれなかった)
そうやって動き回っていたおかげ?で
出産も順調に進み、しかし子宮口がなかなか開かず
痛みが増すばかり。。。
見かねた助産師さんが股に手を突っ込み
破水させた!
!!!!!!ギューーーーーー!
とお腹の中の柔らかい部分を絞りとられる様な痛みと
息もできない痛みが襲ってきて汗が噴き出してきた。
あまりの痛みに息を止めて痛みに耐えようとしても
「痛い時には力をぬいて息をはいて!」(んな、むちゃな!!)
痛いのに力を抜くとかできないー!と思いながらどうにか
お産がすすみ やっと分娩台にのせられ
今度はやっと いきむも赤ちゃんがでてこない。
でてこない。でてこない。
で、やっと赤ちゃんの頭がみえたところで
先生がスッポンのような道具を股にセットし始めた。
「・・・・・え!!」と思うもまた痛みが======!
「最後!おもいっきりいきんで!」と
助産師さんの声。
「ーーーーんんんーーーーー!」と自分の大きなお腹を
にらみつけて踏ん張ろうとする顔をあげると
目の前に助産師さんのお尻が どアップ!
お腹のうえに またがる 助産師さん。
「・・・・・・え?(2回目)」
「せーの!」と助産師さん。
私のお腹をどん!と体重のせて押し出した。
長女はへその尾が首にからまってて かなり
出てきにくい状態だったらしい。(妊娠中に動き回った私のせいかも。すまん 長女ちゃん♪)
しばらくして やっと うぶ声を 聞くことができて
ひと安心。
そのあと、赤ちゃんだけ別室につれていかれ
私はというと しばらく 放置されたあと、出血で身体が
寒くなるも 誰もいない 病室に 一人のこされたまま
ほぼ気絶状態。そのあと看護師さんが毛布をかけてくれて
そこで意識が戻って、やっと病室に移動できた。
そして、赤ちゃんと初対面!
(はぁ、かわいい天使ちゃん♪いらっしゃい)
と、ふやふやの赤ちゃんを抱こうとすると
頭のてっぺんが伸びてて宇宙人のようだった。
(天使というより 洋ナシの 妖怪の赤ちゃん?)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
翌朝、自分の顔を鏡でみてギョッとした!
頬っぺたから首にかけて
殴られたように内出血の跡がいたるところに
できている。さらに目が血なまこ!
私の方が妖怪だった・・・。
「血管が切れたんだろね。それだけ力が入ってたんだね」と
冷静にいう旦那。(前日の私の痛みを知る事もなかった旦那に なんとなく、イラっ!)
普段、汗をかきにくい体質の私でも あまりの痛みに
あれだけの汗が出ることにも、
力を入れすぎたら 血管ってこんなに切れるんだと
さらにびっくりした。
洋ナシ頭の長女の頭は無事数週間後には
普通の頭の形に戻っていた。良かった。良かった。
いやぁ。。。。。なつかしい思い出だ(^^)
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